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2008年 02月 08日
こんばんは。
明日、ちょっと訳ありでスーツを着なければなりません。堅苦しい服装は大嫌いです。どうにも締め付けられるように息が苦しくなってしまうのです。 境遇、才能、実力――そんな言葉を思い浮かべて、これからする話に一番ピンと来るのは境遇でした。 自らが生まれた時の境遇と現在の境遇。その二つが異なる人は多いと思います。また同じ人でも、ずっと同じ境遇ではなく、時期によって変動しているはずです。 境遇は山に喩えて考えたのですが、とても合っているような気がしました。 より良い境遇に辿り着くために、辛く困難な坂道を登っている。そうして登り切った人はいい思いをして、転げ落ちた人は不幸な目に遭う。そんなところでしょう。 しかも、この山には霧がかかっています。 一合目から九合目近くまでほとんど全域にかかっているようなものです。かかってないのは麓と頂上付近でしょうか。 頂上付近に居る人は下の人を見下ろすことができます。しかし霧があるために、ハッキリとは見えず所詮想像するしかないです。 それは麓に居る人も同じ。頂上を天国のように想像して、だからこそ懸命に山を登ります。 そして霧の中に居る人。 その人々は自分の境遇を分かっていません。ただ登っていれば、いつか頂上に着くから足を止めないのです。 自分の居場所が分からないから、例え六合目付近まで登っていたとしても、自分の境遇を嘆き苦しむ。上も下も想像上の存在だから、不安で仕方がない。 以上のように、人は霧に覆われた山を登っています。あるいは登り続ける人、それを放棄した人――いろいろ居るでしょう。 しかしその多くの人は霧の中で苦しみ、もがき、足掻き続けるのです。 霧の先には、太陽の光があると信じて進み続けるのです。 僕も霧中に居る人間の一人でしょう。ただ、心は光よりも闇を渇望してますが。 例え、頂上にたどり着いても空には行けない、届かない。 その絶望に押し潰され、それでも空を焦がれて止まない人間――たぶん、僕はそんな人間です。
by naoya0320
| 2008-02-08 22:09
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