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2007年 05月 20日
こんにちは。珍しく、日が落ちる前に更新です。
ですが、時間的には『こんにちは』の守備範囲から外れてます。面と向かって挨拶する時に、言い直す破目に遭いそうです。 死とは何か? 終わりとは何か? 何年か前、小学校と中学校が一緒だった同級生は病死しました。もっとも、小学校の頃は遊びましたが、中学から校内で会話する程度で、高校に入ってからは会う機会も無いぐらいの人物であり、知人というカテゴリーに所属する人物です。 その当時、知り合いが一人死んだ時には悲しみどころか思い出さえ沸くことはありませんでした。ただ、自分のベットに転がり、天井を見上げながら、思考を一切動かすことなく、静かな時間を過していました。 その時から、死に対しての自分の感情が不明な物になってしまいました。 それ以前は、漠然とした何か――そして、多くの人が恐怖と捉えてることから、僕自身も死に対して脅える時もありました。ですが―― 遠くでなくて、近くでもない。 そんな、死を頭で理解したとき、僕は何も感じることができませんでした。 それから、頭を捻り、思考を回転させて……。必要なら労力を払い、時間を割きました。 けれでも、死は一向に遠近感が掴めない場所に居て、謎のままでした。 一方、現在までに僕は多くの死に触れていました。そのことを意識したのは本日ですけど。 勿論、僕の正体が暗殺者で今までに数え切れないほどの人々から生を奪って死体に変えてきた――なんて、話はありえません。冗談だとしても三流以下ですし、誰も信じないでしょう。 僕の近くに存在した死とは、本です。ゲームです。つまり、物語――空想の世界です。 結末を迎えた物語は、僕らの世界との接点が無くなります。物語の先が存在しない。書き手が続きを書くことが無く、読み手が物語の未来を見れない。 完結した瞬間は終焉であり――死である。そう思いました。 だからこそ、終わった瞬間は心が寂しいと悲しいを混ぜ合わせたような虚空に包まれるのでしょう。 そして、エンディングを死と同じと見なしたことによって、現実の死も同じなのかな? と思うと。少し、死という言葉の意味が理解できたかなと思います。 しかし、『現実の死』よりも『空想の死』を身近に感じるなんて、僕はこの世界では既に死んでいるのと同等の存在に近づいてるのかもしれません。
by naoya0320
| 2007-05-20 19:17
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